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Akebiaが慢性腎臓病に関連した貧血を伴う非透析患者を対象にAKB-6548を検討した第2b相試験で、優れて良好な結果が得られたと発表

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米マサチューセッツ州ケンブリッジ

(ビジネスワイヤ) — 低酸素誘導因子(HIF)の生物学を通じて腎臓病患者に革新的治療薬を提供することに傾注するバイオ製薬企業のAkebia Therapeutics, Inc.(NASDAQ:AKBA)は本日、慢性腎臓病(CKD)に関連した貧血を伴う非透析患者を対象に当社がAKB-6548を検討した第2b相プラセボ対照試験において、優れて良好な結果が得られたと発表しました。本試験は主要評価項目を達成し、AKB-6548は概して良好な忍容性を示しました。これにより1日1回投与の本経口治療薬はヘモグロビン(HGB)濃度の増加および維持を成し得ることが確認されました。

20週に及んだ本試験では209人の患者を組み入れました。患者は実薬群とプラセボ群に2対1の割合でランダム割り付けしました。結果から、AKB-6548の投与を受けた患者の54.9パーセントが主要評価項目を達成したのに対して、プラセボ群では10.3パーセントであることが示されました(p<0.0001)。主要評価項目は、19週および20週における平均HGB値で評価した場合に、11.0 g/dL以上の平均HGB値の達成もしくは維持、または治療前の値より1.2 g/dL以上のHGB値の上昇と定義しました。

また本試験では、13.0 g/dL以上のHGB濃度変動を最小化するための用量漸増アルゴリズムの効果を評価できるようデザインしました。AKB-6548治療を受けた患者のちわずか6人(4.4パーセント)がこの閾値以上の変動を経験しました。この結果は本試験で採用したアダプティブ用量法を支持するもので、これにより変動を最小化しながらHGB値を大幅に上昇させることができました。

Akebiaのシニアバイスプレジデント兼最高医学責任者(CMO)を務めるブラッド・マロニ(M.D.)は、次のように述べています。「これらの第2b相の結果は感銘深いもので、20週の治療においてヘモグロビンに対する持続的効果が実証されました。現在の治療選択肢に伴う課題については豊富な文献で指摘されています。今回のデータは、AKB-6548が安全性・予測性・制御性のある方法でヘモグロビン濃度を効果的に上昇・維持できる潜在力を浮き彫りにしています。」

AKB-6548の忍容性は概して良好でした。AKB-6548による治療下で発現した有害事象(TEAE)は先行研究で報告された場合と一致しており、実薬群とプラセボ群の間で全体的に良好なバランスを示しました(それぞれ74.6パーセントと73.6パーセント)。重篤有害事象(SAE)の発生率は実薬群がプラセボ群より高いと報告されており(それぞれ23.9パーセントと15.3パーセント)、最も一般的なSAEは腎臓関連でした。実薬群で報告された49件のSAEのうち、1件は高い確率で実薬治療と関係し、1件の死亡を含む2件は低い確率で関係していると考えられました。別に実薬群で2件の死亡がありましたが、いずれも治療薬との関連はないものと考えられました。

今回のような進行段階のCKDを患う患者は、多くの併存疾患を抱えており、末期腎疾患と透析へと病状が進行しています。試験参加者の全体的プロファイルは、後期段階のCKDを患う一般的患者集団で見られるものと同等でした。

ノースショア・ロングアイランド・ジューイッシュ・ヘルスシステムの腎臓病担当チーフ兼プレジデントを務めるスティーブ・フィッシュバーン氏(M.D.)は、次のように述べています。「腎性貧血の患者では新しい治療選択肢を求める明瞭なニーズがあります。これらのエキサイティングな結果は、AKB-6548がこの未充足ニーズに対応できる治療潜在力を持っていることを実際に示しており、私はAkebiaによる第3相試験の開始に期待しています。」

AKB-6548社長兼最高経営責任者(CEO)のジョン・P・バトラーは、次のように述べています。「私たちは第2b相試験の結果に大変満足しています。これはAkebiaにとって非常に重要な節目となる成果であり、腎性貧血の世界規模での第3相プログラムに向けて明確な道筋を示すものです。これらの有力なデータにより、CKDと関連した貧血の分野においてAKB-6548が果たすベストインクラスの潜在力がさらに明瞭となり、新たな治療選択肢を求める腎臓病患者に革新的な治療薬を提供するという当社の目標達成に向け、大きく前進することになります。私たちはこれらのデータについて米国および欧州の規制当局と相談し、来年からの第3相登録試験の開始を準備していきたいと思います。」

第2b相試験の効果と安全性の完全なデータは、今後の医学学会で発表します。Akebiaはまた、CKDに関連した貧血を伴う透析患者の治療を行う第2相臨床試験でも、AKB-6548を評価しています。この試験の結果は2015年第3四半期に得られる見込みです。

AKB-6548を検討する第2b相試験のデザインについて

このランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、ステージ3、4、5のCKDを患う非透析患者を対象に、20週にわたって、AKB-6548を経口投与した場合とベースラインおよびプラセボ患者を比較して、HGB濃度の応答を評価しました。副次的目的は、経口投与AKB-6548の血中薬力学的応答、安全性、忍容性を評価することです。本試験ではステージ3、4、5のCKDを患う非透析患者209人を組み入れ、AKB-6548とプラセボに2対1の割合でランダム割り付けしました。患者は450 mgのAKB-6548またはプラセボのいずれかで治療を開始し、1日1回の投与を20週にわたって続けました。投与量はAKB-6548の用量漸増アルゴリズムに基づく患者のヘモグロビン応答に従って調節しました。各患者は3群、すなわち組み換え赤血球造血刺激因子製剤(rESA)治療歴なし、rESA治療歴あり、rESA治療中のいずれかに割り振りました。

電話会議とウェブキャスト

日時:       2014年10月27日
時刻: 東部標準時午前8:30

電話アクセス:

国内:877-458-0977にダイヤルしてください
海外:484-653-6724にダイヤルしてください
Akebia conference callとお話ください
パスコード:26837073
オンラインアクセス: Akebiaウェブサイトの「投資家向け情報(Investor Relations)」セクションにアクセスし、ライブウェブキャストをご覧になるための指示に従ってください。何らかのソフトウエアのダウンロードが必要になる場合があるので、十分な時間を確保するため、電話会議開始の少なくとも15分前にはウェブサイトに接続してください。

AKB-6548について

AKB-6548は1日1回投与の経口医薬品として、現在のところCKDに関連した貧血の治療薬として開発中です。AKB-6548は転写因子の低酸素誘導因子(HIF)を安定化させるようにデザインされています。HIFは低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)を阻害することで、酸素濃度の変化に応答して赤血球の産生に関与する遺伝子の発現を制御するものです。AKB-6548は、高度の穏やかな増加に伴う酸素濃度の低下に身体が自然に適応する際に取られているのと同じ作用機序を採用しています。高度が高くなると、身体はHIFの産生を高めることで酸素濃度の低下に対応しますが、このHIFは鉄動員とエリスロポエチン(EPO)産生の相互依存的プロセスを調整することで、赤血球の産生を高め、最終的に酸素運搬を改善します。

HIF安定化因子としてベストインクラスの潜在力を持つAKB-6548は、ヘモグロビン濃度と赤血球数を予測・持続可能な形で増大させることができ、良好な安全性プロファイルを示し、制御された形で漸増できる投与計画が可能となります。さらに、AKB-6548は鉄動員を改善することで、静脈内鉄剤投与の機会をなくし、鉄分補給の全体的な必要性を低減できる潜在力を持っています。

CKDに関連した貧血について

米国では約3000万人がCKDに罹患しており、うち約180万人が貧血を抱えていると推定されています。貧血の原因は、腎機能の進行性喪失による酸素濃度の低下に応答して赤血球の産生を調節する身体能力の欠如にあり、腎機能の進行性喪失はCKD患者で起こります。貧血は治療せずに放置すると、患者の全体的な健康悪化を促進し、罹患率と死亡率を高めます。腎性貧血は現在、rESAの注射剤で治療されていますが、この療法はヘモグロビン応答に一貫性がなく、安全性リスクを示す文献が数多くあります。

Akebia Therapeuticsについて

Akebia Therapeutics, Inc.はマサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くバイオ製薬企業として、HIFの生物学を通じて腎臓病患者に革新的治療薬を提供することに傾注しています。Akebiaのリードプロダクト候補AKB-6548は、1日1回投与の経口治療薬で、CKDに関連した貧血を伴う非透析患者を対象とした第2b相臨床開発を完了しており、透析を受けている貧血患者の治療でも第2相臨床開発を進めています。Akebiaに関する詳細情報についてはwww.akebia.comをご覧ください。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースは将来見通しに関する記述を含みます。これらの将来見通しに関する記述には、AKB-6548が可能性として持つ適応症と利点、第2b相試験データのより詳細な解析結果の発表計画、規制当局との相談を含む第3相試験の開発計画、CKDに関連した貧血を伴う透析患者を対象とする第2相試験の結果が期待される時期、AKB-6548が「ベストインクラス」の医薬品となる可能性に関する記述を含め、Akebiaの戦略、今後の計画、展望に関する記述が含まれます。「予想する」、「思われる」、「考える」、「見積もる」、「期待する」、「意図する」、「かもしれない」、「計画する」、「予期する」、「推定する」、「対象とする」、「潜在的」、「するつもりである」、「であろう」、「あり得る」、「はずである」、「継続する」といった語および同様の表現は、将来見通しに関する記述を示す意図で使用されていますが、すべての将来見通しに関する記述がこれらの識別語句を含むとは限りません。将来見通しに関する記述のそれぞれはリスクおよび不確実性の影響を受けます。これらのリスクおよび不確実性によって実際の結果が将来見通しに関する記述で表現ないし含意された内容と著しく異なる場合があります。これらのリスクおよび不確実性には、既存の前臨床・臨床データが進行中または今後の臨床試験の結果を予測するものとはならない可能性のリスク、AKB-6548の臨床開発を成功裏に完了させるAkebiaの能力、Akebiaの製品候補を開発して当社を運営するための資金およびその後に伴う実際の経費、Akebiaの発表用アブストラクトの医学学会による受理、FDA その他の規制当局による決定の時期と内容、第2相試験における組み入れのスピード、第2相試験を完了させてデータを解析するために要する実際の時間、Akebiaが現在のところ開発している製品候補が対象とする疾患を治療するための製品候補の開発に競合他社が成功すること、AkebiaがAKB-6548で特許権その他の知的財産権の保護を取得・維持・実施するAkebiaの能力が含まれます。その他のリスクおよび不確実性には、2014年6月30日を期末とする四半期のフォーム10-Q報告書としてAkebiaが提出した四半期報告書の見出し「リスク要因」に加え、Akebiaが米国証券取引委員会に今後提出する可能性のあるその他の報告書に記載されたものが含まれます。Akebiaは本プレスリリースに含まれるいかなる将来見通しに関する記述についても、いかなる更新義務も負わず、明示的に拒否します。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

CONTACT

Investors:
Akebia Therapeutics, Inc.
Nicole P. Jones,
+1-617-871-1210
Senior Director, Investor Relations and Corporate
Communications
njones@akebia.com
または
Media:
Feinstein
Kean Healthcare
Liz Falcone, +1-617-761-6727
liz.falcone@fkhealth.com


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